褒める!肯定しかない映画感想(たまに本・ゲームその他)

良かったものをひたすら褒めます。検索して、批判的なレビューに萎えたり、書いた人と意見が合わなくてげんなり…とかじゃない!褒める!称える!喜びを分かち合う!

「落下世界」著ウィル・マッキントッシュ は最高のSF冒険譚 (ネタばれなし)

「目覚めると、世界は虚空に浮かぶ小島になっていた!しかも人々はみな記憶を失い、なぜこうなったのかも、自分自身が何者なのかもわからない。唯一の手掛かりである謎の地図を頼りに、フォーラーは世界の淵から飛び出し、見わたす限りの青空の中を落下していく。」

裏表紙にあるこのあらすじの引き込みが強すぎる!

絶対に面白いやつだ!と迷わず購入しました。

結果大満足。

 

この作品、謎の提示の仕方がうまい。

まず、「なんで世界はこうなった?」というのが主人公も読者の我々も共通して、一番大きくて作品を通して解き明かしていく最も長い謎。

そして、

「落下世界」のフォーラーが主人公の世界と、科学者ピーターの世界が交互に描かれる中で浮かんでくる「この二つの関係性は?」という次に大きな謎。

この2つの謎がきになってきになって読み進めてしまう。

それ以外にも

・地図の意味

・次々現れる登場人物たちの謎

などなど気になることが満載。

 

そして、落下した先にはまた別の世界があり、それぞれに様々な環境・人物たちがいるところも、物語がだれない、常に新鮮な驚きと面白さをくれるこの作品の素晴らしいポイント。

 

文章も翻訳物の海外SFの中でも特に読みやすいので、ぜひ手に取って読んでみてほしい作品です。