結論、めちゃくちゃ面白かったです。
まず、世界観が最高に魅力的。
次に、演出が最高におしゃれ。
さらに、エンディング曲含め音楽がベストマッチ。
ネットのほかの評価だと、
「結末が分からない」「展開はやすぎてついていくのが」
なんてのもありましたが、自分は全くそう思いませんでした。
むしろ話をきちんとまとめているし
展開もテンポがいいうえに、中身も濃くて大満足でした。
世界観ですが、全体的におそらく戦前程度の技術力や文化が基準になっているかと思います。これが、 神田伯山の演技とめちゃくちゃ合っている。
ちょっとカッコつけた古風な言い回しや、普段買わない難しめの単語も、講談師特有の言い回しでびしっと決まってます。
それに加えて、地下世界・走行列車などサイバーパンク感あふれる世界ももちろん魅力的。個人的に、列車から多脚が生えるところがグッとくるポイントでした。
演出も、神田伯山の魅力が存分に活かされている。
何かしらの説明セリフも、劇中の誰かが講談しているような風にされていて、演出にもアニメ×講談というこの作品独特な演出がなされている。
独特な色合いもあいまって、ほかで見たことのないこの作品特有の表現が展開されている。話が気に入ろうと気に入らまいと、世界観と表現に触れるためだけでもぜひ見てほしい。
ここまで神田伯山をほめてばかりでしたが、ほかのキャラクターもみんな一癖二癖あり魅力的でした!
最後に音楽ですが、盛り上がる場面でかかる音楽が最高に良い!
和×サイバーパンクな雰囲気でさらに盛り上げてくれます。
また、エンディング曲も世界観を壊さずに締めくくってくれて、非常に良い。
全部通してサントラが欲しくなるレベルです。
ストーリーも、失踪者捜索という序盤から共通したゴールがあり、話がどこを向いて進んでいるかわかりやすいうえに、集中が途切れることなく見れました。
全体として大満足。上映時間61分とそれほど長い映画ではないですが、体感120分くらいの濃さがありました。
迷っている人は是非!
クラメルカガリも観てきたのでそちらも感想書きます!(ちなみにどちらも最高。しいて言えばクラユカバのほうがより面白かった)