映像にできない、映像にしたら意味がない、想像力のロマンがこのSF小説にはあるんです!!
そんなことをつたえたい、叫びたい
となったのはこの本「われらはレギオン」シリーズ。
デニスEテイラーさん作者です。
以下ネタバレ最小限で未読の方におすすめしたいこと書いてます。
さらっと紹介するとですね、
自分の脳みそを電子データに変換してアップロードする、これ理解できるでしょうか?
そして不死を得るみたいな話です。
この程度なら、割と昔からアイデアだけあったり、ミニ脳を作ってるなんて研究を見たりしてイメージできるかもしれません。
この話だけで色々考えられますよね。生命って?生きてるヒトはどんな反応するの?睡眠時間がなくなると?電子世界ってどうなるの?ってね。
電子データなら、それをコピペして増やせるんじゃね??
というのが今回の話なんですね。
自分のコピーがそこにあったら…それがまたコピーを作ったら…
この時点で恐ろしくなってきませんか?
そしてSF小説として、
・年を取らない&複製して増えていく主人公
・それに対して様々な政治的倫理的立場を取る国々
・衰退していく地球環境
から始まり
無限の時間があり宇宙に広がっていく主人公たち
宇宙にはもちろん様々な星達が待ち受けていて…
そんな、スペクタクルに富んだ話が始まるんです。
そして冒頭にあった、小説ならではというのは
主人公たちが生身を持ってない、電子データなんです。電子データを映像で表したら…ただコンピュータを移すか、謎の古いCGみたいな画像(デジモン世界みたいな)でチープに描くかになると思うんですよね。読んでても文字を映像化して理解することができないんです。
これが新体験でした。
文字でしか伝えられない、空想の世界。
正直、最初は読むのに戸惑いました。今までいろんなものを無意識に映像化して読んでたんで。
ただ、慣れるとこの本にしかない、この想像力の世界の虜になるんですよね。
読むのは結構時間かかりました。とはいえなんやかんや最新作(4作目まで出てます)まで読み切っちゃいました。
是非、みなさんも挑戦してみてください!